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【やりすぎ注意】中学受験で3種類の時事問題への対策!【勉強法】

 

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中学受験においては、時事問題が良く出ますよね。

ところが、普通の塾のテキストでは、時事問題はあまり勉強できずに、どう勉強しようかと不安になる方も多いでしょう。

そこで、この記事では、時事問題はそんなに勉強する必要がない、むしろやりすぎ注意だということを述べていきます。

私・西湘レーラーは中学受験の家庭教師をしています。

もちろん、実際に時事問題を生徒と一緒に勉強することもあります。

その中で、時事問題の扱いを大きくしないことで、得点を最大化することができています。

この記事では、あまり時事問題について不安になる必要がないということをお伝えします。

また、時事問題以外の勉強の方が大切だということもお伝えしますから、是非最後までご覧ください。

同じ内容を動画でも話しています。

もしよかったら、そちらもご覧ください。

この記事の主な対象

  • 「時事問題がヤバい!どうしよう!」という方
  • 「時事問題の勉強方法を知りたい」という方
  • 「時事問題にどの程度時間をかけるか迷っている」という方

中学受験の時事問題には3種類ある

そもそも、時事問題というのは、最近起きた出来事についての問題ですよね。

テーマとしては、政治だったり、経済だったり、様々なものがあります。

そして、問題の出し方としても、様々なものがあります。

パターン1は、実際に起きた出来事に関する知識を直接問うものです。

パターン2は、実際に起きた出来事をテーマとして、その周辺の知識を問うものです。

パターン3は、知識ではなくて、自分の意見や問題意識などを問う問題、あるいは資料を読み取る問題などがあります。

具体的な例で考えてみましょう。

2021年は、日本国内に世界遺産の登録勧告がされているものが以下の2つあります

  • 奄美大島、徳之島、沖縄島および西表島(自然遺産)
  • 北海道・北東北の縄文遺跡群(文化遺産)

まだ登録勧告の段階ですが、最終的に登録されれば時事問題のテーマになりうることになります。

パターン1(時事について直接問う問題)としては、例えば、このような問題が考えられます。

ちなみに、正解はイの三内丸山遺跡です。

北海道・北東北の縄文遺跡群に含まれています。

そして、パターン2(周辺知識を問う問題)としては、例えば、このような問題が考えられます。

ちなみに、正解はウの富士山です。

自然遺産の引っ掛け選択肢として定番ですね。

2021年に登録される世界遺産についての知識そのものではなく、あくまで周辺の知識を問うていますね。

パターン3(知識を問わない問題 )としては、例えば、このような問題が考えられます。

これは、自分が持っている知識をそのまま吐き出すのではなくて、自分で考えて書くものです。

定番の問題ではあるので、知識として持っている受験生もいるかもしれません。

しかし、知識はなくても解ける問題です。

中学受験で時事問題の対策が必要な範囲

時事問題について、「どの範囲で対策が必要か」を述べていきます。

広さの話です。

時事問題の勉強というと、どのような勉強をイメージするでしょうか。

テキストを読んで、場合によっては新聞などを読む勉強をイメージされる方も多いでしょう。

そして、用語を覚えていくなどが勉強の定番だと考える方もいらっしゃるでしょう。

ところが、パターン3は、知識を問わない問題なので、知識を詰める勉強は不要です

前提知識がある程度求められることもありますが、知らなければ何も書けないという問題ではありません。

パターン3のための勉強としては、自分の意見を書く練習、資料を読み取ってまとめる練習などが効果的です

いわゆる時事問題の勉強とイメージされるものとは違います。

自分の意見を書く練習、資料を読み取ってまとめる練習などは、時事問題に関係なく役立つものです。

パターン3については、時事問題のための対策として、特にすべきことはありません。

一方で、パターン1とパターン2は、いずれも知識についての問題ですから、知らなければ解けません。

それでは、パターン1とパターン2について勉強しないといけないか、というと、まだそれだけでは決まりません。

まず、パターン2については、あくまで周辺知識ですから、既に他で勉強している知識が問われるだけです

先ほどの例であれば、日本の世界自然遺産については、時事問題に関係なく勉強することです。

今年世界遺産が増えたとしても増えないとしても、どちらにしても勉強するということです。

パターン2についても、時事問題として、新たに別の知識を入れていく必要はありません

せいぜい、時事問題と関連するところを重点的に復習するというので十分なわけです。

ということは、時事問題の対策として、特に知識を入れる必要がありそうなのは、パターン1だけ、ということになります。

じゃあパターン1のために頑張って勉強すべきか、というと、まだ早いです。

知らなければ解けないものであっても、誰も覚えていないような細かい知識までは覚える必要がありません

出題される可能性が低いですし、仮に出題されたとしても、できなくても困らないからです。

例えば、「北海道・北東北の縄文遺跡群に含まれる遺跡を全て答えなさい」という問題が仮に出たとしたら、細かすぎて誰も答えられないでしょう。

一方で、ざっと知っておくだけで解ける問題もあります

先ほども例に出した、

「次の遺跡のうち、2021年に世界遺産に登録される見込みなのはどれですか。」

という問題であれば、

という程度の知識があれば、そこから考えて分かる問題でした。

知らなければ解けない知識のうち、ある程度の受験生が知ることになる知識、重要な知識だけを身に付けておきたい、ということになるわけです。

中学受験で時事問題をどの程度深く勉強するか

ここからは、深さの話です。

そもそも、時事問題が得意な受験生は一人もいません。

もちろん、相対的に他の受験生よりできる、という受験生はいます。

しかし、例えば、「今年登録される世界遺産について、何年も勉強してきた受験生がいますか」ということなんです。

今年世界遺産に登録されるかどうか、去年から知っていた受験生なんていませんよね。

確かに、今回登録される見込みのものは、世界遺産の候補と言われていたものではあります。

しかし、候補だとしても、いつか登録されるとは限りませんし、登録されるタイミングも分かりません。

そのようなものを、わざわざ覚えようと日々勉強している受験生がいるとしたら、明らかに勉強の方向性を間違っています。

世界遺産ということだけに限定しても、普段の勉強では、登録されるか分からないものよりも、既に登録されているものの方が圧倒的に重要です。

時事問題は、何年も勉強してきた得意な受験生がいないんです

一方、他の知識ではどうでしょうか。

例えば、川の名前、山脈の名前、植物、動物、これらの知識は何年も勉強した受験生がいますよね。

ものすごく得意な受験生もいれば、そうでない受験生もいるので、時事問題以外の知識は、受験生同士の力の差が大きくなります

時事問題については、何年もかけて勉強してきた受験生はいないので、ものすごく知識が豊富にある受験生はいません。

つまり、時事問題については、受験生同士の力の差は小さいんです

時事問題の配点

それだけではありません。

そもそも時事問題において、特に勉強が必要となる部分の配点は大きくありません

例えば、社会の配点が100点あるとします。

もちろん学校にもよりますけど、100点のうち時事問題が20点分出るとしましょう。

どのような問題が出るかも学校によりますが、

  • パターン1:4割
  • パターン2:4割
  • パターン3:2割

と考えてみましょう。

すると、

  • パターン1:8点分
  • パターン2:8点分
  • パターン3:4点分

となります。

時事問題としての知識が問われる問題はパターン1の8点分だけです

8点分の中で、得意な人と苦手な人の差が小さいわけです。

多少失敗したとしても、せいぜい2点か3点のビハインドになるだけです

その一方で、例えば理科の天体で20点分出されることもあります。

社会でも、江戸時代の歴史だけで20点分出されることもあります。

時事問題の知識が要求される部分よりも、他の知識が要求される部分の方が配点が大きいわけです。

それに加えて、時事問題以外では得意不得意の差も大きいわけです。

時事問題では、2点3点のビハインドで済みますが、理科の天体や、江戸時代の歴史なら、10点のビハインドになることもあります。

反対に、理科の天体や江戸時代の歴史を頑張れば、時事問題で仮に2点3点を失ったとしても、余裕でカバーすることができるんです。

さあどっちを勉強しますか、ということなんです。

時事問題に意識を向けすぎている方が多い印象があります。

時事問題で知識が問われるのは8点だからどうでもいい、ということではありません。

点数がもらえるなら、1点でも多くもらえた方が良いに決まっています。

しかし、入試はトータルで1点でも多くとるという発想が大切です

満点狙いは、基本的にはしてはいけません。

何から何まで完璧にできる必要なんてないですし、そんなの無理です。

勉強に使える時間だって限られています。

最終的にトータルで1点でも多くとるために、どこにどのぐらい時間という資源を使うか、という発想にもなってきます。

もちろん、時事問題もできて他のできるというのが理想ではあります。

何が出ても高得点が取れるようにバランス良くできるようにしておく、もしそれができるなら一番良いかもしれません。

しかし、現実には、時間に限りがあります。

全部が全部できるようにするなんて無理です。

だったら、メリハリをつけて、濃く勉強するところ、薄く勉強するところを作って、1点でも多く取れるようにしませんか、ということです。

そして、どこを濃くするかといえば、入試によく出る部分、配点が大きい部分で、なおかつ、点差がつきやすい部分というのが私の考えです。

配点が少ない部分、そして、点差が付きにくい部分が薄く勉強すれば十分だと思います。

それが時事問題だ、というのがここまでの話です。

つまり、これまで頑張ってテキストで勉強してきた知識は差がつきやすいですけど、時事問題は差がつきにくいんです。

しかも、時事問題が色々あるうちの、知識を勉強する必要があるのはパターン1だけなんです。

時事問題としては、色んな問題が出されますが、そのうち勉強しないと対応できないのは一部なんです。

じゃあ時事問題とそれ以外の勉強のどっちが大事ですか、どっちに勉強時間を割きますか、ということなんです。

時事問題に時間を使っている場合ではないですよね。

ですから、時事問題はやりすぎ注意なんです。

時事問題ができなくても良いということではありません。

それよりも、歴史上の人物だったり、星座の名前だったり、今まで習ってきた知識を確実にするという勉強の方が重要だということです。

時事問題は、大きく足を引っ張らない程度に勉強すれば十分、ということです。

中学受験の時事問題はどのように勉強するか

では、具体的に時事問題をどのように勉強するか、というのが気になりますよね。

基本的には市販の教材で十分です

毎年、10月から11月にかけて、『重大ニュース』などという教材が発売されます。

上記のような教材から、一つ選んで使うので十分です。

塾に通っているお子さんであれば、配られると思うのでそれを使えば良いでしょう。

塾などで配られないお子さんの場合は、どれか一つ好きなものを選べば、どれでも構いません。

内容のうち、特に重要な部分には、そこまで大きな差はありませんからね。

教材を使うときも、「今年はこんなことがあったのか」とトピックを眺めるだけでも基本的には十分です。

例えば、「今年は世界遺産が増えたのか」ということぐらいは知らないと困りますから、トピックには触れておいた方が良いです

そして、どんな世界遺産なのか全く知らないのも困りますから、太字になっている部分などの特に重要な部分ぐらいは覚えた方が良いと思います

あとは、重大ニュースをざっと眺めて、「今年はこんなことがあったのか」ぐらいで十分です。

「今年はこんなことがあったのか」というのが頭にあれば、パターン2の問題にも対応しやすくなります。

普段勉強しているときでも、「今年あったあの出来事に関係することだな」と意識するだけで、頭への入り方が多少違うでしょうからね。

時事問題の勉強は、日ごろからコツコツ積み上げる必要なんてありません

もちろん、余裕があったらやってもいい、あるいは、興味関心があるならやってもいいです。

あくまで優先順位としては下で、他を優先して余った時間があれば時事問題に使うという意識が大事です。

算数の勉強に疲れたときに時事問題のテキストを眺める、それぐらいで十分だと思います。

わざわざ時事問題のためだけに新聞などを読む必要はないです

余裕があったら、あるいは、読むのが好きであれば、

読売KODOMO新聞

などを読むというのは、悪いことではないですけどね。



時事問題ヤバイ、どうしよう、という悩む方もいらっしゃるでしょう。

時事問題は、ヤバくて良いんです

学校によっては、「時事問題が多く出るからしっかり勉強しないといけないんじゃないか」そう考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、どの学校でも基本的には同じです

確かに、過去問を見て時事問題が多く出ていたら、不安になる気持ちは分かります。

今回紹介した例では、パターン1を8点としましたけど、実際に受ける学校では20点分出ることもあるかもしれません。

それでも考え方は同じです。

20点あったとしても、差がつきにくいので、せいぜい5点のビハインドになるぐらいです

他の問題をちゃんと勉強しておけば、十分にカバーできるわけです。

そうはいっても、ここで10点のビハインドになってしまったら困りますよね

そうならないためにも、トピックに触れておくことは必要です

それさえすれば、点差がつきにくい範囲に入っているということです。

ですから、実際に受ける学校では時事問題がどの程度出るかというのも、そこまで気にする必要はありません。

もちろん、8点分出る学校より、20点分出る学校の方が、時事問題の勉強を重視した方が良いということは言えます。

しかし、何点分出ているかを判断するためには、過去問を見て、分類することが必要になります

年度ごとに、「パターン1の問題だ」、「パターン2の問題だ」、「何点分出ている」、などという大変な作業です。

実際には時事問題が多めに出る学校はありますけど、それでも100点中50点がパターン1という学校はまずありません。

ですから、過去問を分類することに時間を使うぐらいであれば、他のことを勉強しましょう、という結局同じアドバイスになるわけです。

まとめ

中学受験には、時事問題が良く出ますが、その中にも様々なパターンがあります。

この中で、対策が必要なのは、パターン1のみです。

パターン1で問われる知識のうち、重要な知識だけを身に付けておくことが大切です。

ところが、時事問題は、出題されても点差が付きにくいです。

しかも、配点も大きくないことが多いです。

時事問題に時間をかけすぎずに、他の勉強に時間を使うことも大切です。

時事問題の対策としては、「重大ニュース」などの市販教材で勉強するのがオススメです。

トピックに触れておくことと、太字部分を覚えるぐらいで十分です。

ざっと勉強しておけば、時事問題で大きなビハインドになることはありません。

お読みいただき、ありがとうございます。
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