中学受験・記述対策!字数調整のポイントは抽象化・具体化!

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中学受験において、記述対策に頭を悩ませる方は多いでしょう。
記述対策の方法はいくつもありますし、気を付けるポイントもいくつもあります。
その中でも、字数に対する対策も重要です。
記述問題では、「20字以内で答えなさい」、「30字程度で説明しなさい」などのように、字数が指定されることがあります。
字数が指定される場合は、内容を合わせることに加え、字数を合わせる必要もあります。
せっかく書く内容は分かっても、字数が合わないこともあります。
字数が合わない場合には、字数を調整する必要があります。
字数を調整する方法には、字数を減らす場合と、増やす場合があります。
字数を減らす場合は、抽象化することにより調整します。
増やす場合は、具体化することにより、調整します。
抽象化・具体化とはどのような作業か、具体例とともに述べていき、練習に役立つ教材と使い方も紹介します。
この記事の主な対象
- 「記述対策が不安…」という方
- 「分かっているのに書けないことが多くてもったいない」という方
- 「字数の調整について、あまり深く考えたことがなかった」という方
目次
字数調整のポイントは抽象化・具体化!

記述問題の字数を合わせるときは、字数を減らす場合と、増やす場合があります。
それぞれ順番に説明していきます。
字数を減らす方法

字数を減らす場合には、抽象化するということが重要です。
例えば、「消費税を含んだ価格」と「税込価格」は、同じ意味の言葉です。
同じ意味の言葉ですが、前者が9文字なのに対し、後者は4文字になっています。
短くなったのは、「消費税」という言葉が、「税」となっているなどによるものです。
つまり、「どのような税か」という点が取り除かれています。
このように、「要素を取り除くこと」、すなわち、同じ意味の言葉を、抽象的な言葉に言い換えることで短くできます。
抽象化とは「5W1Hを取り除くこと」ともいえます。
5W1Hとは、以下の6つ要素のことです。
- WHO(誰が)
- WHEN(いつ)
- WHY(なぜ)
- WHERE(どこで)
- WHAT(何を)
- HOW(どのように)
例えば、「私は昨日お腹が空いたので近所のお店で味噌ラーメンを掻き込むように食べた。」という文があったとします。
この文を5W1Hに当てはめるとこのようになります。

ここから、whenとwhereを取り除くと、このようになります。

「私は、お腹が空いたので、味噌ラーメンを、掻き込むように、食べた。」と短くなります。
さらに、極端な例であれば、5W1Hをすべて取り除くと、このようになります。

「食べた。」となり、究極的に短くなります。
このように、要素を取り除いていくことで抽象化することができます。
要素を取り除く場合には、何を取り除くかが問題となります。
何を取り除くかは、問題ごとに判断するしかありません。
問題において幹となる重要なものを残し、枝葉の部分を取り除いていくということです。
何が幹で、何が枝葉か、見極められるように練習したいですね。
字数を増やす方法

字数を増やす場合には、具体化するということが重要です。
先ほど挙げた例であれば、「税込価格」を「消費税を含んだ価格」にすることで、文字数を増やすことができます。
抽象化の例とは逆に、「税」という言葉が、「消費税」という言葉に変わっています。
つまり、「どのような税か」という点が付け加えられています。
このように、「要素を付け加えること」、すなわち、同じ意味の言葉を、具体的な言葉に言い換えることで長くできます。
具体化においても、5W1Hを付け加えることと考えることができます。
「食べた。」という文に、whenとwhereを付け加えると、このような文になります。

「昨日、近所のお店で、食べた」と長くなります。
そして、5W1Hを全て付け加えると、このような文になります。

「私は、昨日、お腹が空いたので、近所のお店で、味噌ラーメンを、掻き込むように、食べた。」と長くなりました。
具体化する場合にも、5W1Hのうち、何を付け加えるか迷う場合もあるでしょう。
5W1Hのうち、重要なものから選ぶのが理想ですが、基本的には、間違ったことさえ書かなければ問題ありません。
特に、国語の記述問題であれば、文章中にあることを付け加えていれば減点されることはありません。
減点されないだけでなく、加点を目指すのも良いことでしょう。
しかし、記述問題は、何か素晴らしいことを書いていればボーナスポイントがもらえるという採点基準でないのが一般的です。
減点を避けるようにして、とにかく字数を調整して書いてみることが大事です。
字数を守らないと、大きな減点になりかねません。
抽象化・具体化を練習する方法

記述問題を得意にするには、抽象化・具体化を身に付けておくことが望ましいです。
記述問題は、全教科で出題の可能性がありますが、特に国語での出題が多いです。
とはいっても、いきなり国語の記述問題に取り組むのは、国語が苦手な子にとってはハードルが高いです。
いきなり記述問題に取り組むではなく、抽象化・具体化に絞った練習をしていくことが、とても効果的です
抽象化・具体化に絞った練習ができる教材は限られていますが、以下の教材はお勧めできます。
こちらの問題集は、抽象化・具体化に特化した練習をすることができます。
1問にかかる時間は数秒のものもあるので、隙間時間で練習することができます。
問題集という性質上、問題には限りがあります。
できるようになったら、自分で新たな問題を作るというのも効果的です。
他人から与えられたものをこなすだけでなく、自分から課題を作っていくという練習をしていくと、成長する力が身に付きやすいと思います。
なお、『小学生版ベーシック』は1~3年生向けですが、量も多くないですし、4から6年生が使用しても効果的です。
早い段階で練習しておくと、過去問などで記述問題が増えてきたときに焦らなくて済みます。
まとめ
記述問題の対策において、字数指定のある問題では、字数を調整することが重要です。
また、字数が指定されていない記述問題もありますが、その場合でも、解答欄に収まるように字数を調整することは必要です。
どの程度の字数を書くのが適切かは解答欄の大きさによるので、過去問の解答用紙をコピーする際は、実寸大にしましょう。
答案を作ってみたら、長くなりすぎることもあれば、短くなりすぎることもあります。
その場合は、必要に応じて、字数を減らすことや、字数を増やすことになります。
字数を減らす方法は、抽象化するということです。
抽象化とは、要素を取り除いていくことです。
端的に言い換えられる言葉が見つかれば良いのですが、見つからなければ5W1Hのいずれかを取り除きます。
できるだけ、問題において幹になる部分を残し、枝葉となる部分を取り除きましょう。
字数を増やす方法は、具体化するということです。
具体化とは、要素を付け加えていくことです。
こちらも、言い換える言葉が見つからなければ、5W1Hのいずれかを使え加えます。
重要な要素を付け加えるのが理想ですが、文章中にある事実など、間違っていないことであれば減点されません。
抽象化や具体化は、慣れないとできるものではありません。
問題集などを使って早めに練習していきましょう。
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