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早めに始めるのはNG!?メモリーチェックの使い方

2020/04/30
 

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『メモリーチェック』とは、日能研ではお馴染みのこちらの教材です。

理科と社会のものがありますが、社会は毎年夏に最新版が発売されます。

日能研生であれば、主に6年生の夏休み以降に使います。

有名な教材なので、5年生でも聞いたことがある人も多いでしょう。

日能研生以外にもお勧めできる教材ではあります。

「6年生の夏休み以降に使うのであれば、時間があるうちに進めておきたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

その気持ちは分かりますが、私は早めに始めることをお勧めしません。

メモリーチェックを早めに始めると、線で繋がるはずの知識が、点になってしまうリスクがあるからです。

昨今の中学入試では、知識だけでは太刀打ちできません。

もちろん知識も重要ですが、知識を前提にして現場で考えることも要求されます。

そのため、知識のインプットを重視しすぎるのはデメリットがあります。

メモリーチェックの使い方について、具体例を交えて述べていきます。

この記事の主な対象

  • 「どうせそのうち使うなら、早めに使った方が良い?」という方
  • 「6年生の夏休み以降に使うのであれば、時間があるうちに進めておきたい」という方
  • 「どうせメモリーチェックで復習するなら、それまでは適当にやれば良い?」という方
  • 「メモリーチェックなんて簡単な問題だからやる意味ない?」という方
  • 「メモリーチェックはいつ使うのが良い?」という方
  • 「メモリーチェックはどう使うのが良い?」という方

早めに始めるのはNG!?メモリーチェックの使い方

どうせそのうち使うなら、早めに使った方が良い?

「線の知識」と「点の知識」

メモリーチェックを早めに使うことはお勧めしません。

その理由は、線で繋がるはずの知識が、点になってしまうリスクがあるからです。

メモリーチェックは、理科や社会の基本知識を整理した教材です。

理科や社会の基本知識をインプットするには、適した教材ということです。

問題は付属していますが、知識を確認するための問題が中心です。

知識の使い方を問うような問題は限られます。

また、構成は見開き2ページで1単元となっています。

複数の単元にまたがる出題は基本的にありません。

では、実際の入試問題はどうでしょうか。

もちろん単純な知識も問われます

「江戸幕府の初代将軍の名前を答えなさい」

という問題であれば、

「徳川家康」

と答えることになります。

単純な知識を問う問題では、その知識を持っていなければ答えられません

「徳川家康」という知識を持っているか否か、それで正解か不正解かが決まります。

このような問題では、メモリーチェックを使って「徳川家康」という知識をインプットすることが効果的です。

しかし、入試問題に出題されるのは、単純な知識を問う問題だけではありません。

知識を前提として、その場で考える問題も出されます

グラフや資料を読み取って、持っている知識と結び付けて考える問題が多いです。

もちろん、見たことがないグラフや資料が多く出題されます。

すべてのグラフや資料を知識としてインプットすることは不可能です

知識だけに頼るのではなく、知識の使い方を身に付けていく必要があります。

これが、知識を線で繋げるということです。

一方で、知識はあっても使い方が身についていなければ、点になっているということです。

知識を線で繋げる方法

 知識を線で繋げるために、身に付けるべきものは、以下の二つです。

  1. 知識そのもの
  2. 知識の使い方

このうち、「知識そのもの」は、単に覚えるだけです。

「徳川家康」という名前を覚えるだけなので、歴史を勉強したことがない子でも、今すぐにでもできます

一方、せっかく覚えたとしても、単なる知識は忘れることもあります。

ですから、なるべく入試に近い時期に集中的にインプットすることが効果的です

メモリーチェックは、「知識そのもの」に特化した教材なので、早めに始めるのは効果が低くなります。

一方、「知識の使い方」は、単に覚えるということではありません。

実際に問題を解く作業を通じて、自分の知識をどう使うかという練習をしていくしかありません

何かを覚えれば身につくということではないので、身に付けるのに時間がかかります

入試に近い時期になって、「知識の使い方」を身に付けるようとしても、「間に合わない」ということが起こり得ます。

入試までまだ時間のあるうちは、「知識の使い方」を身に付けるための勉強に時間を使うのが効果的です。

メモリーチェックを活用して復習

どうせメモリーチェックで復習するなら、それまでは適当にやれば良い?

単純な知識は、メモリーチェックでインプットすることが効果的だと述べました。

どうせメモリーチェックでインプットするのであれば、それまでは手を抜いても良いのではないか、そう考える方もいらっしゃるでしょう。

せっかく覚えたものを、もう一度覚えるのが、二度手間のように思えて効率が悪く見えるのかもしれません。

確かに、一度覚えたものを、もう一度覚えるのは二度手間です。

しかし、メモリーチェックは、一度覚えたものをもう一度覚えるための教材ではありません

「チェック」という名のように、あくまで知識をチェックするのが基本です

そのうえで、知識に穴があればインプットしていくための教材です。

適当に勉強すると、自分から知識に穴を多く作ることになります。

穴が多いと、メモリーチェックでのインプットも大変な作業になります。

もちろん、しっかり勉強した結果として、穴が多いなら仕方ないです。

しかし、最初から穴を作る勉強をするのは良くないです。

しっかり勉強したことを、メモリーチェックでまとめて整理するからこそ意味があります

メモリーチェックに難しい問題は少ない

メモリーチェックなんて簡単な問題だから、やる意味ない?

メモリーチェックには、基本的な問題が集まっています

いわゆる「難問」と言われるような問題はありません。

簡単な問題ばかりだから、やっても意味がないと考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、メモリーチェックには、重要な知識や問題が集約されています。

メモリーチェックに載っているものは、基本的であり重要ということです。

反対に、メモリーチェックに載っていないことは応用ということになります。

メモリーチェックを学習することで、基本と応用の区別というメリハリをつけて勉強しやすくなります

最初からできるのがベストです、最初からメリハリをつけるのは難しいです。

一通り勉強したものを、メモリーチェックでまとめるからこそ、メリハリをつけやすくなります。

メリハリをつけた勉強をしていくために、メモリーチェックは効果的な教材です。

メモリーチェックを使うのはいつから?

メモリーチェックはいつ使う?

メモリーチェックは、知識をまとめて整理する教材です。

まだ学習したことがない単元であれば、まとめることができません。

ですから、基本的には全分野の学習が終わってから使うことをお勧めします。

日能研であれば六年の夏休み以降ということです。

一方、メモリーチェックは、その後のメリハリをつけた勉強に繋げるという役目もあります。

あまり長期間使い続けるものでもありません。

できれば夏休みだけ、もしくは9月ぐらいまで、というのが基本的な使い方です。

知識の整理は、なるべく短い期間で終え、様々な問題形式に触れる勉強にも時間を使いたいです。

様々な問題形式に触れるためには、銀本を使うことがお勧めです。

メモリーチェックで勉強しても、覚えたものを忘れるということは起こります。

一回使ったら終わりではありません。

秋以降は、問題を解いたときに間違えた部分だけを選んで使うなどの方法が効果的です。

メモリーチェックの具体的な使い方は?

メモリーチェックをどう使う?

メモリーチェックには、基本的な知識が多く載っています。

できれば、最低一回は全部取り組みたいです

二周目として、全部を繰り返すかは、残された時間や出来不出来によります。

10月になっても11月になっても二周目三週目と繰り返し、他の勉強の時間が減れば本末転倒です。

間違えた問題に限定して繰り返すという方法もあります。

入試が近づいてくると、過去問に取り組むことになるでしょう。

過去問を解く中で、知識の穴を見つかることもあります。

知識の穴が見つかれば、そこを補うためにメモリーチェックに戻りましょう。

そして、また過去問を解き、穴があれば戻るのを繰り返しましょう。

ちなみに、過去問を解く際は、解答用紙を原寸大でコピーすることが大切です。

まとめ

メモリーチェックを早めに使うのはお勧めしません。

線で繋がるはずの知識が、点の知識になってしまう恐れがあるからです。

入試問題では、単なる知識を問う問題もありますが、知識を前提にその場で考える問題もあります。

後者の問題に対応するためには、知識を線で繋げることが大切です。

知識を線で繋げるためには、知識そのものに加えて、知識の使い方も身に付ける必要があります。

知識そのものは、ある程度短期間でも身に付けることができます。

しかし、知識の使い方は、日ごろからコツコツと積み重ねていくしかありません。

メモリーチェックは、知識そのものに使う教材なので、焦って始めない方が良いです。

メモリーチェックは、一旦すべての範囲を学習した段階で使うのが効果的です。

知識の穴を埋めるために使いますが、理想としては穴が少ないことです。

メモリーチェックを使う前の段階から、穴を減らすように勉強していきましょう。

そして、すべての範囲を学習した段階でメモリーチェックを使うと、その後の勉強にもいい影響が出ます。

メリハリをつけた勉強がしやすくなります。

日能研生であれば、すべての範囲の学習が終わった夏休みに、メモリーチェックを1周するのが理想です。

そして、その後は銀本や過去問などの問題演習を通じて、必要に応じて戻りましょう。

メモリーチェックに類似の教材として、算数ベストチェックがあります。

算数ベストチェックは、メモリーチェックと異なり、早めに始めるのもOKです。

良かったらご覧ください。

お読みいただき、ありがとうございます。
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