書評『中学受験 算数の戦略的学習法 難関中学編』

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今回は、こちらの書籍についての書評です。
この書籍は、「プロ家庭教師」の熊野孝哉さんによる書籍です。
熊野さんは、中学受験に関する書籍を数多く執筆されています。
まず、大前提として、この書籍は難関校を目指す人だけを対象にしています。
タイトルに「難関中学」と入っていることからも分かりますね。
より具体的には、一貫して「難関校に合格する可能性を高める」という観点から構成された書籍です。
ですから、私も「難関校に合格する可能性を高めるか」という観点から書評をします。
まずは、書籍の内容で気になったことを取り上げて、それについてコメントします。
そのうえで、「特にこんな方にお勧め」というのを理由も含めて述べますので、是非最後までご覧ください。
目次
書評『中学受験 算数の戦略的学習法 難関中学編』

この書籍では、先取り学習をすることが推奨されています。
先取り学習とは、塾に通いながら、塾の内容を先回りして学習していくということです。
先取り学習は、うまく進めることができれば、メリットが大きいですよね。
前倒しで学習していくことによって、時間の貯金を作ることができますからね。
しかし、何事にもメリットもあればデメリットもあります。
この書籍では、先取り学習のデメリットの部分は詳細には書かれていませんでした。
とはいえ、先取り学習を多くの人に推奨するのではなく、先取り学習がうまくいく人は限定されることは書籍でも書かれていました。
先取り学習は遂行すれば確実に力がつきますが、実際に遂行できる人は限られてくるんですよね。
この書籍でも書いてあるように、先取り学習というのは、通常の学習にある程度余裕があることが前提になります。
つまり、高い学力があることが前提になりますし、実際に行うのは難しいので、私は一般的には先取り学習を推奨していません。
私は、先取りは、「うまくできれば」効果が高い、という条件が付くと考えています。
筆者も同様の考えだと感じました。
先取り学習が「うまくできれば」ということなので、うまくいくかどうか、個別のケースで判断が必要になりますね。
実際のところは、先取り学習をする方が良いか悪いかを、どのように判断するかは気になりますよね。
その判断の方法についても、書籍では触れられていましたが、実際に判断するのは難しい面もありますよね。
先取りで問題を正解していたらOKということでもないので、誰でも判断できることではありません。
一方で、先取り学習のデメリットを解消することができれば、うまく遂行しやすくなりますよね。
実際に、私も「この子は力があって余裕がある」などと感じれば、先取りを勧めることもあります。
先取り学習のデメリット、およびデメリットを解消する方法については、以下の記事でまとめています。
この書籍には、単に「先取りしましょう」ということが書いてあるだけではありません。
先取りのメリットや目的、具体的にどのようなスケジュール感で進めるか、ということまで書いてあります。
実際にお読みいただければ、先取り学習を進めることをイメージしやすくなるでしょう。

この書籍では、先取り学習をする際に使用する教材も、具体的な名称を挙げて紹介されています。
特に、一般向けにも販売されている某大手塾のテキストが推奨されています。
私も、大変優れた教材だと考えているテキストですし、実際に生徒にお勧めすることもあります。
とはいえ、塾用の教材は、一般的に授業で用いることを前提に作られているはずです。
授業で用いるのが前提なので、解説の記述が薄いことが多いんですよね。
この書籍でも、使いにくい面のあるテキストであることは認めていました。
使いにくい面がある以上、それをカバーする必要がありますが、カバーする方法についてはあまり書かれていませんでした。
「使いにくい面を乗り越えることができる人たち」だけを対象にした方法ということなのでしょうかね。
実際に、一人で塾の教材を使ってしっかり理解しながら進められる子は、相当の実力の持ち主なのは間違いないでしょう。
きちんと理解しながら進めることができれば、全く問題はありません。
しかし、仮に一人で進めるのであれば、理解をしていなければ危険性が高い面があります。
一人で進める際の危険性とは、「分かっていないのに解ける」という状態でどんどん進んでしまうこと、と私は考えています。
もちろん、適切な指導を受けながら進めれば、そのような危険性はなくなりますけどね。
そのような危険性や対処法については、もう少し深く掘り下げた記述がある方が親切とは感じました。
しかし、テキストは改訂もありますし、紙面の都合もあるでしょうから、情報量に限界があるのは必然ですね。
繰り返しになりますが、うまく理解しながら進めることができれば問題はないわけですしね。
その他にも、典型的な問題の演習のために複数の教材が具体的に紹介されています。
私も素晴らしい教材だと考えているものばかリです。
テキストをある程度理解した状態であれば、問題演習をしていくことで力がつきますからね。
他にも、例えば6年の前期にはこのように進めましょう、という時期に分けてアドバイスがされています。
模試の取り組み方や、過去問の取り組み方など、納得する記述も多かったです。
全体的に、「これがうまくいったら次はこれをしましょう」というように、ステップを踏んで進められるよう工夫した記述と感じました。
しっかりテキストの内容を理解しながら進めば、受験への道筋を描きやすいでしょう。
とはいえ、テキストの内容を理解できているか、という判断は各自で行う必要がありますけどね。
やや抽象的な部分もありますが、受験の時期まで指南として役立てることができるしょう。
困ったときにピンポイントで読み返すという、辞書のように長く使うこともできると感じました。
ただし、算数に関する記述のみで、他の教科には一切触れていないのは気になりますけどね。
もちろん算数に関する書籍なのですが、入試において重要なのは部分最適ではなくて全体最適です。
全体の教科のバランスの中で、算数の勉強をどのように位置づけていくかという記述もあると、より親切だとは感じました。
しかし、それも紙面の都合などがあるでしょうし、敢えて書かないことを選択したのかもしれませんね。
『中学受験 算数の戦略的学習法 難関中学編』は特にこんな方にお勧め
- 「難関校をなんとしても合格したい!」という方
- 「中学受験の最大の意義は難関校に合格することにある」とお考えの方
- 上記の中でも特に5年生以下の方(5年以降のスケジュールが中心に書かれているので)
この書籍は、難関校受験生が対象ですが、特に「合格する可能性を高める」ことの優先順位を高く考えている方が対象だと感じました。
もちろん難関校に関心のない方には合わない書籍ということにはなるでしょう。
それだけではなくて、難関校は受験するけども合格可能性を高めることの優先順位はそこまで高くない方にも合わないかもしれません。
一方で、「難関校に合格する可能性を高める」ことに特化した書籍としては貴重な書籍です。
ここまで特化して情報を整理して書かれている書籍は、他にはなかなかないでしょう。
「難関校になんとしても合格したい!」という方には、強くお勧めできます。
ご興味のある方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
特に、先取り学習や、テキストの理解度確認の難しさを、何からの方法で解消できるのであれば、すごく良い書籍ですね。
先取り学習において、「理解していないのに解ける」という状態のまま進んでしまうと、後々大きな問題になることもあります。
しかし、そのような状態にさえならずに順調に進んでいるのであれば、特に問題はないですね。
まとめ
先取り学習を遂行することができれば、確実に難関校合格に近付きます。
現実には、先取りが順調に進んでいるのかどうかを判断するのは、簡単なことではありません。
しかし、仮に順調に進めることができれば、確実に力がつきます。
「これを遂行できれば確実に合格可能性が高まる」という意味で、難関校を目指す方には良い書籍でしょうね。
ただし、あくまで書籍ですから、「実際に遂行できるかは人による」という部分は否定できません。
難しい面もあるので、実際に遂行できる人はとても少ない気さえします。
筆者も対象が限定されることを認めていますし、読み手を選ぶ本ではあるでしょうね。
「どうやって遂行するのか」というのは問題になりますが、ヒントもいくつか書籍の中にあります。
実際にやってみたら、うまくいく部分もあれば、うまくいかない部分もあるでしょう。
もしうまくいかなかった場合に、どう対応するかというのは現実には重要です。
しかし、書籍で全てのケースを想定して書くのは無理ですからね。
ここまで「難関校に合格する可能性を高める」という点に特化して情報の密度を高めているのはすごいですね。
私は、普段はブログでもYouTubeでも、ここまで対象を絞って内容は発信していないので、勉強になりました。
これほどまでに特化して情報を出していくこともあるのか、と大変興味深く読み進めました。
お読みいただき、ありがとうございます。
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